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靴紐「パラレル」とは?シングルとの違い・向く靴・手順を一気に解説

2026.04.28

靴紐「パラレル」とは?シングルとの違い・向く靴・手順を一気に解説
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靴紐の「パラレル」とは?(まず結論)

パラレルは、靴の表側(外側)に見える靴紐が「平行(ストレート)」に並ぶ通し方です。ドレスシューズ(革靴/ビジネスシューズ)で定番の見た目になります。

ただし重要なのは、パラレルは見た目が平行でも、裏側(内側)で紐の動きが「非対称」になる点です。結果として、シングルと比べて「締まり方」「緩め方」のコツが変わります。

見た目は似ているのに、シングルと何が違う?

下の表は「見える部分(表)」と「見えない部分(裏)」の違いだけを、ざっくり整理したものです。

種類 表(見た目) 裏(通り方) 向くシーン
シングル 平行に見える 交差が少なめ ビジネス/フォーマル
パラレル 平行に見える 交差しながら上がる ビジネス/フォーマル(見た目重視)
オーバーラップ 斜めに交差 表で交差 カジュアル寄り
アンダーラップ 斜めに交差 裏で交差 カジュアル〜中間

「上品に整って見える」「左右の締め具合がそろいやすい」といった理由で、革靴(ビジネスシューズ/ドレスシューズ、ストレートチップ等)で紹介されやすい通し方です。

パラレルのメリット(見た目/締め圧の均等/上品さ)

見た目が整い、上品に見えやすい(ビジネス/フォーマル向け)

左右の締め圧が均等になりやすく、緩みにくい傾向がある(締まりが良い)

表側に斜めの交差が出にくく、紐のラインがすっきり見える

パラレルのデメリット(初回は迷いやすい/調整にコツ)

通し方がやや複雑で、初回は迷いやすい

きつく締めすぎると、脱ぎ履きがしにくくなる(むくみやすい人は要調整)

スニーカーなど操作性重視の靴では、オーバーラップ等の方が締めたり緩めたりしやすいことがあります

あなたはパラレル向き?1分チェック

パラレルが向きやすい人

ビジネスシーン/フォーマルで、足元を上品に見せたい

靴紐を平行に整える見た目を優先したい

左右のホールド感をそろえたい(片寄りが気になる)

別の通し方も検討したい人

訪問先などで脱ぎ履きが非常に多い(緩めやすさ優先)

足がむくみやすく、夕方に調整することが多い

カジュアル寄りで、締めやすさを優先したい

→ この場合は、オーバーラップ/アンダーラップの方が扱いやすいことがあります。

準備(ここで失敗が減る)

靴紐の種類(平紐/丸紐)で見た目が変わる

平紐:平行ラインがきれいに出やすく、パラレルと相性が良い

丸紐:ドレス寄りの雰囲気に合うこともありますが、結びやテンション次第で緩みやすさは変わります

靴紐の長さの目安(迷うなら“今の紐”が基準)

長さは「穴(アイレット)の数」「甲の高さ」「羽根の開き」で変わります。迷う場合は、まず現状の靴紐と同じ長さを基準にし、余りが長すぎるなら短めに調整するのが確実です。

通す前の下準備:穴に番号を振る

つま先側から数えて、左側はL1, L2, L3…、右側はR1, R2, R3…と番号を付けます(数字が大きいほど上)。

基本の通し方(パラレル)—“1段飛ばし”が核心

ここが最重要ポイントです。パラレルは「片方は1段上」「もう片方は2段上(1段飛ばし)」のように、最初から左右の動きが非対称になります。これを入れないと、途中で紐が衝突して再現できません。

STEP1(1段目)—最下段を“水平”に作る

1) まず、L1とR1を外側で水平に渡し、左右の穴に「外→内(上から下)」で通します。

2) 内側に出た左右の長さを、だいたい均等に整えます。

※ 5穴など奇数の場合、後で左右差が出やすいので、先に動かす側(この解説では右ひも)を5〜10cmだけ長めに取っておくと最後が整いやすいです(理由は後述)。

STEP2(2段目〜)—右ひもから始める(開始側を固定)

ここからは、右ひも(R1側)→左ひも(L1側)の順で進めます。

右ひも:2段目へ(1段上)/左ひも:3段目へ(2段上=1段飛ばし)

この“非対称”がパラレルの基本形です。

4穴(4ペア)での完成経路

4穴(L1〜L4 / R1〜R4)の場合、まずは次の経路をそのまま真似してください。※(内)=靴の内側、(外)=靴の外側

右ひも(R1側)

1) R1(内)→R2(外)〔内側で1段上げる〕

2) R2(外)→L2(内)〔外側で水平に渡す=2段目の横棒〕

3) L2(内)→L4(外)〔内側で1段飛ばし=2段上へ〕

左ひも(L1側)

1) L1(内)→L3(外)〔内側で1段飛ばし=2段上へ〕

2) L3(外)→R3(内)〔外側で水平に渡す=3段目の横棒〕

3) R3(内)→R4(外)〔内側で1段上げる〕

最後に、外側へ出たL4とR4を結べば完成です。

きれいに見せるコツ(ねじれ/左右均等/羽根)

平紐の場合、横棒がねじれていたら、その段だけ一度戻して面を整える

最初から強く締めず、全段を軽く整えてから最後にしっかり締める

羽根(内羽根/外羽根)の開きは、左右同じ幅になるようにテンションをそろえる

穴数別の早見表(構造差がひと目で分かる)

穴数(ペア) 見た目の整いやすさ 難易度 ここだけ注意
3穴(奇数) 左右対称にしにくい 段数が少ない分、左右差が目立ちやすい
4穴(偶数) 最も整いやすい 上の「4穴の完成経路」をそのまま使える
5穴(奇数) 仕上がりが崩れやすい 中〜高 先に動かす側を5〜10cm長め(最後の移動が長くなりやすい)
6穴以上(偶数) 整えやすい 段数が増えるほど途中のテンション差が出やすいので中間チェック

5穴の「片側を少し長めに」—理由と目安

奇数穴(例:5穴)は、最後に「飛ばし」や「折り返し」が入る関係で、片方の紐だけ移動距離が長くなりやすいです。

この解説どおり「右ひもから始める」前提なら、右ひもを最初に5〜10cm長めに確保しておくと、結び目の位置と左右の余りが揃いやすくなります。

締め方・緩め方(“1段飛ばし連動”を意識)

パラレルは「1段飛ばし」が入るため、締める・緩めるときに連動が起きます。コツは「上だけ引っ張って終わり」にしないことです。

履くとき:下→中→上の順で均等に締める

つま先寄り(下段)→中段→上段(結ぶ直前)の順で少しずつテンションを揃えると、左右の締め圧が均等になりやすいです。

脱ぐとき:上から2〜3段を先に緩める

結び目をほどいたら、上から2〜3段を先に緩め、必要なら中段も少し緩めます。これで羽根が開き、脱ぎ履きが早くなります。

部分的に痛い/当たる時の調整

甲が痛い:中段を少し緩め、上段は締めすぎない

かかとが浮く:上段を少し締め、左右差をなくす

指先が当たる:下段を締めすぎない(つま先側は軽め)

よくある失敗と解決(Q&A)

左右の長さが合わない

原因はほぼ最初の配分です。特に奇数穴では差が出やすいので、STEP1の時点で(右ひもを)5〜10cm長めにする調整が効きます。

表が平行にならない/ねじれる

平紐は面がそろっていないと、横棒がねじれて見えます。ねじれた段だけ戻して、面を整えてから通し直すのが最短です。

緩みにくいのに脱ぎにくい

上段を締めすぎていることが多いです。脱ぐ頻度が高い日は、上から2〜3段を少し緩めやすいテンションで整えると快適です。

羽根(左右の開き)が不自然

左右のテンションが揃っていないサインです。結ぶ前に左右の紐を同じ量ずつ引いて、羽根の開きを均等にしてください。

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革靴を美しく履きこなすには、脱ぎ履きのたびに紐を調整する少しのコツと手間が必要です 。

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まとめ(3行結論)

パラレルは、外側の靴紐が平行に並ぶ「上品に見えやすい」通し方

核心は「1段飛ばし」が入る非対称構造(ここを外すと再現できない)

まずは4穴の完成経路をそのまま真似すると、迷いにくい

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 西俊明(にしとしあき)

著者

 西俊明(にしとしあき)

ValueWalk Press編集長

中小企業診断士、Webコンサルタント、AIエージェント実践戦略家、書籍著者。
富士通で17年間、営業・マーケティングに従事した後、独立。270社以上のコンサルティング、250回以上の登壇実績を持つ。
ValueWalk Pressでは、ビジネスシューズ選びや足元の悩みを、読者目線でわかりやすく解説している。

 東峰貿易株式会社

監修者

 東峰貿易株式会社

ビジネスシューズ情報監修

靴の企画・生産を手がける企業。自社ブランド「ValueWalk」を展開し、
ビジネスシーンや日常使いに適したフットウェアの企画・開発に取り組んでいる。
ValueWalk Pressでは、ビジネスシューズの商品仕様、素材・機能表記、サイズ感、製品特徴など、メーカー確認が必要な情報を監修している。